ルーペと鳥瞰図

日記と作り話のようなもの。

蟹味噌

夏休みに入った。入ってから2週間が過ぎた。

今年2月3月は空っぽで、何をやるにも気持ちが入らず、それでも、ワークショップを開催したり、最終原稿を出したり、学会発表の応募をしてアクセプトされ個人発表をまとめ、その後で学年末の書類をまとめたり、フィールドワークの応募をしたり、雑誌に投稿するためのレジュメを書いたりした。

ここまでで7月末。

7月終わりの週にイタリアに初めて旅行に行き、暑い暑い夏と久しぶりの海水浴をして、帰ってきた。その直後、義理兄がパリに来るというので部屋の大掃除に追われ(人を招くと家が綺麗になる)、3日間の滞在という大仕事を終え、現在。

9月に始まる新学期の準備をしなくてはならない。

私の研究のモチベーションはどこかに行ったまま帰ってこない。

ツイッターでフォローしている研究者の毎日のツイートを見て感心して終わる。

読書もままならない。

脳みそが蟹味噌のようにドロドロになって(カニに恨みがあるわけではないが)、何も思考がストップしている。

何かを作り出したいとか、ニュースを見て思うこともたくさんあるのに、なぜかそれを表明することが憚られる。ジャッジメントを恐れているのかなんなのか。

自分の思いを発信するのがとても怖い。

もう少し、正義のためとか、差別に対抗するためとか、信条が勝ってほしい。

出来事をただただ俯瞰して、自分で思い、カニ歩きをするだけの日々。何も正面から闘っていない。悔しいな