ルーペと鳥瞰図

日記と作り話のようなもの。

気分転換

気分転換がこんなに下手だと思っていなかった。

博士課程に入って、学会などの個人発表や論文掲載などにエントリーすることが多くなった。エントリーするまでにこれでもかと考えに考えてまとめて出したレジュメや論文が、専門分野の研究者によって精査され、返答が返ってくる。

そのレビューについて、後から見ると建設的でより発表や論文が改善されるようなコメントが返ってきているのだけれど、それをそのように消化できるまでに、ものすごく時間がかかってしまう。項目ごとに点数がついていることが多く、なかなかシビアである。その点数に衝撃を受けて、レビューが返ってきた瞬間は、コメントも「正しく」理解することができなくなってしまっている。

考えに考えて「よしっ」と思って提出したものに、痛いところをつくコメントが返ってくるのだから、冷静に受け止められないのもしょうがないのかもしれない。ただ、ショックを受けてしまい、モチベーションや研究に対して後ろ向きになってしまう期間が長すぎる。

今回も3週間かかってしまった。これから書き直して、3週間後に提出である。リジェクトじゃなかったのだから喜ぶべきで、もう少し早めにコメントを冷静に「正しく」理解できれば、いいのだけどなぁと、いつも思う。いただいたコメントも今日もう一度見直すと、すごく前向きな部分もあり、頑張ろうとも思えた。

幼い頃は怒っていたことや喧嘩していたことを翌日に引き摺らなずケロッとしているから、母が偉くありがたかったと後に言っていたくらいだったのに。

大人になって経済状況も影響しているのかもしれない。なかなかキチキチで暮らしているので、自分に服を買ったりアクセサリーを買ったりというのがなかなかない、ということにも最近気づいたのは、Twitterで見かけた「どうせ死ぬんだから、好きなもの全部買った」というようなツイートがきっかけだった。私がフォローしてる方がlikeしたツイートだったようで、ソースが載せられないのだけど、ありがたかった。パリもやっと冬が明けて(多分)、青い空の日が多くなって、春夏らしい服を見たくなったのもあるかもしれない。自分のためにお金を使おうと思って、街に出て色々試着して一つ白とクリーム色の中間の色のトップスを買った。必需品以外にお金を使ったのは、なかなか久しぶりだった。

先週末は、イースターで3連休だったこともあって、研究のことを3日間一切考えなかったのもとても良かったかもしれない。修士の時の指導教官は必ずバカンスを取っていたっけ。

バランスを色々なところで取れるようになれるといいなと思った。

いただいたレビューにも、誠実に応えられるように、またやってみよう。